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私たちに質問を投げかけたドラマ『D.P.』と、俳優チョン・へインの覚醒を目の当たりにした私

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こんにちは!ゆるです。

 

今日は、話題の問題作『Ⅾ.P.』を見終えたので、感想と見どころポイントをお話していきたいと思います!今回はなるべくネタバレなしでお話しようと思いますので、これから見たいと思っている方も是非ご覧ください!(ご覧になる方へ:少し個人的な見解を含んでいるのでそのあたりはご了承ください。)

 

 


www.youtube.com

 

概要

キム・ボトンによるウェブ原作漫画『D.P. 犬の日』をドラマ化。徴兵制度により陸軍憲兵隊として兵役に就く新人兵の主人公アン・ジュノ(チョン・へイン)は、とある事がきっかけで、D.P.(Deserter Persuit=脱走兵追跡の略称)の任務に就くこととなる。先輩D.P.のハン・ホヨル(ク・ギョファン)と共に脱走兵を追う任務を遂行する中で、脱走兵の抱えた事情や軍内部のいじめ問題と向き合っていく姿が描かれる社会派ドラマ。(全6話)

 

 

 

それでは早速私なりの見どころポイントについて語っていこうとおもいます~!

 

演技派俳優達の息の合った名演技

今回D.P.出演によって韓国国内でも人気急上昇中なのがク・ギョファン。へイン君のバディとして、陽気でコミカルな役を演じた彼に私も一発でノックダウン。見事にはまりました。

画像

https://twitter.com/NetflixJP/status/14394094071802798<13

 

へイン君や上官との掛け合いが息ぴったりで、ドラマ全体としてはかなり重々しい雰囲気だったのですが、彼のキャラクターが笑いと癒しをもたらしてくれました。

そして今回注目すべきなのが、ネットフリックス公式から作品が変わるたびに生まれ変わってる説を認定されたチョ・ヒョンチョルさん。

画像の説明をすると、ソクポン(D.P.内の役名で画像一番左上)が...○○だったって??という風に、歴代彼が演じてきた役の写真が挙げられています。ネットフリックスコリアユーモアたっぷりで面白いですよね。笑 チョ・ヒョンチョルさんの演技、本当に素晴らしかったです。後述するのですが、今回へイン君の演技力を引き出した立役者だと思っています。

あと、調べていく中で知ったのですが、なんとチョ・ヒョンチョルさんの実の兄が有名ラッパーMadclownであったということ!あんまりMadclownに詳しくはないのですが、普通にお顔知っている有名人だったのでびっくりしました。

 

youtu.be

兄と弟、結構顔似ている。。

 

俳優チョン・へインが覚醒した

これはちょっと興奮気味にお伝えしたいのですが今回私は見てしまいました。

 

俳優チョン・へインの覚醒を。

 

へイン君は『刑務所のルールブック』にて同じような軍人役を演じているのですが、どちらかと言えば清純派さわやか路線がしっくりくる俳優として認識しておりました。しかし今回このドラマで俳優チョン・へインが見せた、全ての物事を見透かすような鋭い勘の良さや器用さを持っていながらも、人情に厚い漢(長い)の演技を目の当たりにして本気で震えました、私。。もはやへイン君とは呼べません。俳優チョン・へインの演技、みなさんも見てぜひ歴史の証人となってください。(重)

で、何が彼を覚醒させたのかというと、一つは先に述べた通り周りを固めた俳優陣の演技力によるものだと思います。そしてもう一つは、彼が本来持っているであろう賢さ(地頭の良さ)や純粋なほどに真面目で真っすぐに人を思う心が、役柄と見事にマッチングしたのではと思いました。

演技の役柄って、本人が本来持っている性質とマッチングした時に、演技力という言葉では片づけられないとてつもないパワーを発揮するんですよね。『椿の花咲く頃』のカン・ハヌルがまさしくそうで、彼はこの時の演技で百想芸術大賞(韓国最大級の総合芸術賞)TV部門男性最優秀主演賞を受賞しています。へイン君も役柄は違えど、その時のカン・ハヌルと同じような魅力を発揮しており、へイン君にしか演じられないアン・ジュノを見事に表現していたと思います。来年の百想でへイン君がこの役で主演賞とったらうれしいなあ。。

 

結論は出ない、質問を投げかけたドラマ

D.P.の最大テーマは、軍の階級制度により生じる暴力、パワハラモラハラ、いじめ、そしてそれを隠ぺいしようとする内情を描くことにあります。正直、見るのも耐え難いような暴力シーンも多くあります。ですが、韓国でも評価が高かった理由として挙げられたのが、軍隊経験のある20~30代男性の”共感”であったことから、このような暴力が大なり小なり起こっていることは事実なのでしょう。それを知ることに、このドラマを視聴する意味があると思います。そして個人的には、この狂気の中にありながら正気を保つことの困難さと、それでも誰かひとり理解者や共感者がいることで救いになる可能性があるという、切望に似た思いをこのドラマから感じました。

また、このドラマは2014年を舞台としており、その中で取り上げられている事件は、実際にその年に起こった事件を基にしています。それを考えると、胸が痛みますしこの徴兵制度に対して色々と考えさせられます。徴兵制度の背景を考えると、簡単になくせるものでもなく、その特性上暴力問題はどうしてもついてまわってしまうものです。ただ、今回のドラマが韓国でヒットしたことに伴って、今後良い変化が起きてほしいと願わずにはいられません。

D.P.の監督を務めたハン・ジュニ監督のインタビューを興味深く読ませていただいたのでシェアします。

https://www.kbsworld.ne.jp/entertainment/view?blcSn=58736&rowNum=3

引用:「D.P.-脱走兵追跡官-」脚本、演出のハン・ジュ二監督インタビュー…「質問を投げるドラマであって、結論を出すものではない」 | KBS World

 

まとめ

今回はD.P.について語ってきましたが、これはぜひたくさんの人に見てほしいドラマです。1話が約50分で全6話と短めでお休みの日に一気見できるのもおすすめポイントです。いやー、ネットフリックス本当に良作ばかり生み出しますね、、、。最高です。ありがとうございます。ぜひシーズン2も期待したいところです。

 

ここまでご覧いただきありがとうございました!

それでは。